小説花ひとひら輝く283

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なんだか

私、

気分が落ち着いてきたわ。

謎が解けてきたような気がする。

シェーヌ、話して。全部。

知りたい。私。

嘘は嫌なの。

へんに誤解してわざと人を遠ざけるってことはもうしたくないの。

あの本を覚えている?

アンヌ。

私は、あの本の中に、

彼女のことは、私、申し上げましたって言っていたの。

あそこに書いてあると思うんですけど

まあ、その時には駄目かもしれないと。

ああ

相手の選択もある。

それに

自分では価値があると思っていても

他人にとっては無価値ってこともある、

この間

そうおっしゃっていたのが

もしかして

そこに通じるような

私ね、先生から教わったの。

運命の相手って

私から、じゃなくて

相手の方から

運命の方だって

私自身が思ってもらうことなんだって。

だから

そうなれるように

自分を磨くしかないと思ったの。